新年のご挨拶

新年おめでとうございます。昨年も多くの皆さまから温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

昨今、精神科医療においては、入院期間の短縮や在宅医療の流れがさらに加速しています。当院でも、患者さまの人権を尊重しつつ、高度な専門性を持つ医療を提供することで、この変化に対応しています。特に、統合失調症、うつ病、認知症、児童思春期疾患、依存症に重点を置いた医療体制を整え、地域に根ざした医療の提供に努めています。

本年は新たなステージを迎える年となります。昨年完成した新デイケア棟は、患者様の社会復帰や在宅復帰を支援するプログラムの充実に大いに寄与していますが、さらに3月には併設の体育館が完成予定です。これにより、リハビリテーションや体力づくりを支える環境が整い、患者さまがより多様なプログラムに参加できるようになります。

また、当院では急性期治療の充実と在宅支援部門の強化に取り組んでおり、これらを一体として進めることで、患者さまがスムーズに回復し、早く在宅生活や社会復帰ができると考えています。急性期治療の充実により、患者さまに最適な治療を迅速に提供し、回復をサポート、同時に、退院後の生活に備えて、精神科デイケア、認知症デイケア、訪問看護、グループホームなどの在宅支援部門を強化し、患者さまが自分らしく地域で生活を送れるよう包括的な支援しています。

これからも、地域の皆さまが安心して暮らせる社会を目指し、精神科地域包括ケアシステムの構築に努めてまいります。

2025年も職員一同、より良い精神科医療とサービスの提供に全力を尽くしてまいりますので、本年も変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

社会医療法人聖ルチア会

理事長　大治 太郎