依存症
依存症はどんな病気?
依存症の種類
当院には「アルコール依存」「薬物依存」「ギャンブル依存」の患者様が多く来院されています。
この他にも、ゲームやスマホ、食べ物を過剰に食べてもどすことを繰り返す「摂食障害」、
万引き行為を止められない「クレプトマニア」、恋人から傷つけられても離れられない「恋愛依存」など、様々な依存症があります。
依存症の正体
「依存症」はれっきとした病気です。周囲はつい「だらしないからお酒が辞められないのだ」などと考えてしまいますが、悪いのはご本人ではなく、病気だということを認識する必要があります。
さらに、依存行為として目に見えている症状の根底には、その方の孤独感や心の傷、生きづらさなど大きな問題が隠れています。そのため、単に依存行為を止めさせるのではなく、専門職が関わって、根底の問題まで解決する必要があります。
当院の依存症治療
当院では、体系的な依存症の治療方法を確立しています。
基本的には入院治療をおすすめしています。物理的に依存対象と離れた状態をつくった上で、当院オリジナルの依存症プログラムを実施します。
退院後や社会復帰した後の生活をスムーズにするためのスキルの習得も行います。
依存症プログラム
当院では、オリジナルの依存症プログラムを実施しています。
専門職からの講義で依存症について学び、それまでの自分を振り返ることで、次第に、依存が自分にとって悪いことだったと感じられるようになります。
プログラムで同じ悩みを持つ患者様同士の繋がりができることで、孤独感が和らぎます。
退院後も仲間と関わり続けることで再発しにくくなるので、退院後もプログラムを実施しています。
依存症プログラム[1クール16回(週2回×8週)]
ギャンブル・ゲーム依存症の専門プログラム[隔週]
薬物依存プログラム[隔週開催予定]
退院後も、外来やデイケアで継続して
プログラムを実施しています
退院後の暮らしもサポート
精神科デイケア
当法人には、精神科デイケア(ディナイトケア、ショートケア)があり、退院後もご自宅や施設から通ってサポートを受けられます。
日常生活をスムーズにしたり、仕事や学校に復帰するためのリハビリテーションを提供しています。
訪問看護
看護師や作業療法士(リハビリの専門職)が、退院後の患者様のご自宅に定期的に訪問し、病状の観察やご自宅での生活がスムーズに
なるための支援を行います。専門職が定期的に訪問することで、病状の悪化や再発を早期発見することができ、適切な対処ができます。
ご家族へのサポート
患者さまと同じくらいご家族のケアが必要
依存症はとても大きな力を持っているため、患者様に関わるご家族までその力に飲み込まれ、心を病まれているケースが少なくありません。
当院では、ご本人の治療と同じくらい、ご家族の支援にも力を入れています。
もし、今苦しまれているご家族の方がいらっしゃいましたら、なるべくはやくご相談ください。
患者様が治療を拒否されていたり当院で治療を受けていなくてもサポートさせていただきます。
依存症の家族会「シロタエギクの会」
毎月 第1土曜日・午後に開催
ご家族を対象に、当院の専門職が依存症に関する講義を行い、その後ご家族同士の座談会を開催しています。
ご本人が当院で治療されていなくても参加いただけます。