STAFF STORY
職種の枠を超えて学び、
“患者さまのために”を追求できる
- 10年目 重度認知症デイケアすずらん主任
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精神保健福祉士 菖蒲 純平
これまでのキャリア
- 1年目
- 外来業務
- 2年目
- 精神科一般病棟、外来業務
- 3年目
- 精神科急性期治療病棟、統合失調症治療チーム配属
- 5年目
- 精神科急性期治療病棟、外来業務、依存症治療チーム配属
- 6年目
- 精神科デイケア配属、依存症治療チーム
- 7年目
- 精神科デイケア就労支援業務、依存症治療チーム、うつ病治療チーム配属
- 9年目
- 精神科一般病棟、依存症治療チームで家族会を発足
- 10年目
- 重度認知症患者デイケアすずらん主任
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“全病棟開放”が明るくて開放的な雰囲気をつくる
精神保健福祉士には様々な働く場所がありますが、疾患について学びたいという想いが強く、病院を志望していました。聖ルチア病院を見学した際に、明るく開放的な雰囲気に惹かれて入職を決めました。「全病棟開放病棟」の病院であることが、開放的な雰囲気や一体感が生まれるポイントだと思います。私が入職したころから10年がたっていますが、今でも全病棟開放型の精神科病院は珍しいです。
10年間で様々な病棟や疾患別治療チーム、外来や、病院に隣接する社会復帰支援施設(デイケアなど)を経験しました。当院の中でも、たくさんの部署を経験している方だと思います。入職前に期待していた以上に、様々な疾患と専門的な治療を学ぶことができています。 -
職種の枠を超えて、治療やケアに取り組める
精神保健福祉士の仕事は、患者さまの人生の大きな局面に関わることもある仕事です。たとえば退院支援の際、患者さま自身では新たな生活をどうイメージして良いかわからないことがあります。そんなときは、例えば一緒に不動産に行って新しい部屋を探したりと、患者さまにあわせて支援します。心のこもったお手紙や、深々とおじぎをして感謝の言葉をいただいたこともあり、責任の大きさとやりがいを日々感じています。
また当院では、多職種のチームで治療に取り組むので、精神保健福祉士としての業務に限定せず、疾患ごとのチームの一員として治療に積極的に携わることができます。直接精神保健福祉士の仕事でなくても、専門的な治療のための研修に参加させていただくこともあります。私も、心理士と共に依存症患者さまの「家族会」の立ち上げに携わったり、デイケアでも依存症治療のプログラムをつくったりと、様々なことに挑戦してきました。 -
初めての管理職、地域に施設の魅力を伝えたい
今年の3月からは、重度認知症患者デイケア「すずらん」の主任を務めています。看護師や介護福祉士などもいて、介助の仕方や介護の専門的な知識などを初めて学んでいます。認知症という疾患は言葉や記憶を失っていく部分もありますが、それでも人としての尊厳は失われないはずです。それを必ず忘れず、自分より長く人生を歩んでこられた人生の先輩方に、敬意を払ってケアをするように常に心掛けています。こういった経験を通して、技術だけでなく人間的にも成長できるチャンスだと感じています。
施設全体の管理職という役職は初めてですが、職員とみんなで施設の質の向上をめざしたいです。重度認知症患者デイケアのニーズは多いので、もっと地域の他施設やケアマネジャーなどに、すずらんのことを知ってもらえるよう取り組みたいと考えています。 -
専門知識だけでなく、精神科では“心”が重要
一般科の病気の治療は、薬や手術などの技術で治すことが多いですが、精神科の治療は、人との関わりによって回復を目指すことができます。当院や精神科病院を目指される方には、専門的な知識だけではなく、「心」が重要だとお伝えしたいです。
聖ルチア病院の「ルチア」は「光」という意味があります。これは、この病院が心を病める人たちにとっての救いの光でありたいという意味も込めつけられた名前だと聞いています。病院がそうであるように、私達1人ひとりがだれかにとっての「光」になることができると思っています。そういった気持ちで一緒に頑張っていけると嬉しいです。