精神科の治療について

• 精神療法

  ご自身が困っておられること、悩んでおられることを医師へお話しし、解決策について一緒に考え、それを実行しながら、問題解決を目指す治療法です。対話（カウンセリング）を通して、不安や恐れの解決を試みます。

• 薬物療法

  薬を使って、脳の神経細胞の働きを促したり抑えたりすることで、症状を軽減します。
  精神科の薬は、 薬の効きすぎや副作用、止められなくなることを心配されることがありますが、最近の薬は、副作用や依存性も大きく改善されています。自分で薬を飲むことが難しい場合には、注射やテープタイプの薬もあります。
  ご不安なことは遠慮なくご相談ください。ご自身の体調や生活に合わせて、適切な薬に調整します。

• 作業療法

  「作業」は、食べること、遊ぶこと、休息すること、人と会うことなど、日頃行っている活動全てを意味しています。
  作業療法は、患者様が自分らしい生活を作っていくためのリハビリテーションです。

  具体的には、手工芸、園芸、スポーツなどの活動を通して、心のリフレッシュと、体の体力づくりや機能向上を目指します。 また、退院後に地域やご自宅で安心して、生活するための練習も行います。
  社会生活を送っていくために必要な知識やご自身の生活スタイルに合わせた家事（買い物、料理、洗濯）の練習を行いながら、退院を意識したさまざまなリハビリテーションを行っています。

心理教育

ご自身の心の病気について学びます。
病気についての知識や病気との付き合い方を学ぶことで、ご自身で再発や悪化を事前に察知して予防や対応ができるようになります。

当院の心理教育は基本的に集団で実施しています。同じ病気の患者様の話を聞くことで病気や自分のことをより理解しやすくなり、孤独感を軽減します。共に病気に向き合う仲間との関係は、治療意欲の向上にもつながります。