新年おめでとうございます。昨年は多大なご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

近年の精神科医療では、入院期間の短縮化や在宅復帰が急速に進んでおり、当院でも、患者さんの人権を尊重しつつ、専門性の高い医療を提供しています。特に、統合失調症、うつ病、認知症、児童思春期疾患、依存症と5つの疾患に特化した精神科医療のシステムを体系化し、地域に貢献する事を私共の存在価値としています。

本年は、患者さんの社会復帰と在宅復帰の支援体制をさらに充実するために、デイケア棟を新築しており、24年夏に完成予定で、25年春には併設する体育館も開設します。様々な社会復帰プログラムを提供しながら、患者さんが無理なく社会復帰訓練に参加出来るように努めてまいります。

さらにグループホームなどの生活の場を提供しながら、自立した社会生活をスムーズに営めるような手厚いサポートを展開していきます。そのためにも、訪問看護を含めた在宅支援部門を一層充実させ、地域の皆さんが、心に悩みを抱えた時でも安心して生活を送れるような、精神科地域包括ケアシステムの構築を目指しています。

皆様のご支援に感謝し、本年も職員一同、より良い精神科医療とサービスを提供できるよう精進してまいりますので、本年も変わらぬご協力をお願い申し上げます。

社会医療法人聖ルチア会

理事長　大治 太郎